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双頭の悪魔 有栖川有栖 [推理小説 ミステリ]

学生アリスシリーズ第三弾。
前作、孤島パズルの後、学校に来なくなったマリア。
彼女の父親から、つれて帰ってきて欲しいと頼まれる。
江神二郎率いる英都大学推理小説研究会の4人が彼女の居る場所に向かってみるのだが、マリアの居るところは、外界から離れて創作活動に勤しむアーティストの村だった。
江神達は正面から訪問するのだが、村の入り口である、村への唯一の入り口の橋で追い返されてしまう。
マリアにとりついでもらうこともできない。アーティスト村ではおかしなことが起きているのでは?と思った推理研究会の面々は、夜に強行突破を試みるが。江神だけ潜入に成功し、アリス達3人はまたもや追い返されてしまう。
後に江神から電話があり、誤解が解けたので明日アリス達の元へマリアもつれて行くとのこと。
翌朝江神から電話があり、トラブルがあって行けなくなったと。
心配してアリス達が村へ向かうのだが、大雨で村への唯一の入り口の橋が流され、村へいけなくなる。
陸の孤島と化したアーティスト村と、二手に分かれてしまった推理研究会。
そこで巻き起こる双方での殺人事件。川を挟んで双方で真相究明がはじまるのだが。

割と長めの長編だが、まったく飽きることなく読めてしまう。
そして読者への挑戦状が3回も入っている野心作。
始めの挑戦状は解けるのだが、最終的には騙されるかな?
タイトルの双頭の悪魔とは、まさに良く出来ていると思う。
本格推理小説の枠にきちっとはまった、良い小説でした。


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