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蒲生邸事件 宮部みゆき [推理小説 ミステリ]

予備校受験の為に上京した主人公・孝史は、2月26日の未明に宿泊していたホテルの火災に巻き込まれる。
もう駄目だと思った時に、時間旅行の能力を持つ男に助け出されるだが、
助け出された先は、現代から58年前の昭和11年の2月26日の東京の同じ場所だった。
そこにはホテルは無い。あるのは蒲生憲之の洋館だった。
軍国主義へと向かう時代。2・26事件あった危険な時代に行った訳は?

蒲生邸事件とタイトルにあるように、勝手に推理小説だと思って読み出したのだがSF小説に近かった。
推理の部分もあったが、それが書きたかった訳ではなさそう。
途中読んでて、何をしたいのか分からなる部分もあったんだが、おもしろいので読み進められた。
孝史のタイムトラベル後の、自分の置かれている立場と時代を理解せずに、身勝手な振る舞いが初めはすごい苛立ったのだが、それが物語をおもしろい展開にもっていってくれた。
歴史を後から見て非難することはずるい事で、その時代を生きてみなければわからないですね。

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 文庫



タグ:宮部みゆき
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