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御手洗潔のダンス 島田荘司 [推理小説 ミステリ]

御手洗潔のシリーズは何冊か読んだことあります。
今回は短編集。


山高帽のイカロス

ある騎士の物語

舞踏病

近況報告

の4本。

山高帽のイカロスは、一見関係ないようなことがすべて繋がっている。
パーツが綺麗に提示されているので、組み方さえ間違わなかったら、解きやすいですね。
丁寧に書かれていると思います。

ある騎士の物語は、アリバイを解くんだけど、犯人の犯行時の絵を想像すると笑えます。

舞踏病は一見、ホームズの赤ひげ同盟だったかな?それに似ているんだけど違った。

近況報告は謎解きではなくて、探偵(御手洗潔)がどのような人物かを紹介した話です。
御手洗の奇妙な人柄に惹かれた人には必見です。
意外とこれが一番おもしろかったりして(笑)


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川に死体のある風景 歌野晶午 綾辻行人 有栖川有栖ほか3名 [推理小説 ミステリ]

歌野晶午
黒田研二
大倉嵩裕
佳多山大地
綾辻行人
有栖川有栖
の六人によるアンソロジーです。

そしてアンソロジーのテーマがタイトルどおり、川に死体のある風景なんです。
序盤にどの短編にも、川に死体があがってきます。

内容はストレートなものもあり、変化球的なものもあります。
短編なので、シンプルな謎解きになっていますが、どの作品も割合良いです。

綾辻さんと、有栖川さんの作品が特に良いです。
有栖川さんの作品は、学生アリス、江神二郎シリーズです。
新作の女王国の城に関連しているらしいので、有栖川ファンは必読ですね。


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被害者は誰? 貫井徳郎 [推理小説 ミステリ]

ちょっと変わった短編推理小説。吉祥院シリーズ
被害者は誰?
目撃者は誰?
探偵は誰?
名探偵は誰?
の4本。

犯人は分かっているのだが、死体でてきた被害者がわからないとか、犯人当て以外の要素があります。
短編なので軽く読めるのだが、読んでて合間合間に疲れるところもある。
気分は名探偵での、吉祥院先輩は良かったのだが、同じようなのは。
驚きも少なめでいまいちだったかな。


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女王様と私 歌野晶午 [推理小説 ミステリ]

序盤から中盤にかけて、どんでん返しがポンポンでてくる。
まあそれは良いのだが。あらすじが一切書けません。
彼の著書<葉桜の季節に君を想うということ>に通じる物がある小説だが、意外性はそれに遠く及ばない。
中盤でもう自ら、ネタバレをしているのもいただけない。
で最終的にはネタバレしているのに、どこに着地したいのか分からなくなったきた。
そして最終着地点(ラスト)は・・・

純粋にミステリを読みたい人には、お勧めできない。
しかし、ミステリの定型をとりつつ、ミステリのさらなる可能性を探している歌野さんに、興味がある方なら読んで損はないでしょう。


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スウェーデン館の謎 有栖川有栖 [推理小説 ミステリ]

ミステリ作家の有栖川有栖が、雪の降る裏磐梯に取材の為にひとり訪れる。
ある縁で、地元でスウェーデン館と呼ばれるログハウスに招待される。
そこで不思議な事件に遭遇する。
臨床犯罪学者の火村英生を京都から呼び寄せ、謎を解き明かすのであった。

国名シリーズ第二弾。
一応長編なのだが、そんなに長くは無い。
謎自体も大きく分けたら一つだけなのだが、これがなかなか良い。
いたってシンプルな謎だけなのだが、これがシンプルだから逆に難しく感じる。
余計な物が一切なく、まさにシンプルイズベストな推理小説でした。
これぞ王道です。
トリックだけじゃなく、物語としてもしっかり書かれていておもしろく、読む進めるスピードもドンドンあがってしまい、一気読みでした。
そして真相を知った後は、複雑な気持ちになりました。
有栖川さんはやっぱり上手いよな~。


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翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 麻耶雄嵩 [推理小説 ミステリ]

首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。(裏表紙から引用)

犯行の真相が見えたと思った途端崩れ去り、そしてまた見えたと思ったら崩れ去る。
そういう意味では驚かされるのだが、内容的にはどうだろうか?
読み手として、犯人当てに取り組んでこれで解けるのかな?
本格物でありがちな人物が書けていないというのが、まさにこの本の事だと思った。
人物の個性が分かりづらく、すごく薄れているように思う。
でも21歳のデビュー作で、ここまで書けるのはすごいことだと思うのだが。
島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎の推薦だと見て、期待しすぎたのが駄目だったな。
評価は高いらしいのだが、私的には凡作だと思います。


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綾辻行人 Anotherが漫画化 [推理小説 ミステリ]

ヤングエース5月号から綾辻行人のAnother(アナザー)が漫画化される。
まだ小説読んでないのに><
作者はホラー作品といっているので、実は敬遠しているところもあるんだけど、しかし本業が推理作家なので、ミステリーランキングで上位に上げられているから、やっぱり読んでみたい。
漫画化されるのはやっぱり面白いのだろうな。

http://www.kadokawa.co.jp/ya/image/pinup_09_p5-6.pdf ヤングエース
タグ:綾辻行人
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共通テーマ:コミック

犯人当てアンソロジー気分は名探偵  我孫子武丸 有栖川有栖 霧舎巧 他  [推理小説 ミステリ]

新聞に本格推理物として企画され掲載されていたのを、本にまとめた小説です。
各話それぞれ50ページほどに纏められていて、読みやすかったです。
基本は犯人当てです。

作者は、
我孫子武丸
有栖川有栖
霧舎巧
貫井徳朗
法月綸太郎
麻耶雄嵩
の6人です。
それぞれ作者の個性が出ていて、短編ながら楽しめました。

特に良かったのが、貫井徳朗の蝶番の問題。
何か違和感があるのは感じるのだけれど、わからない。ラストではあっと言わされました。
正答率も1%と低く、頷ける。

次は我孫子武丸の漂流者。
明らかに怪しいんだけど、上手に隠しているから、怪しい根拠が見つからない。
ラストはなるほど~と納得してしまった。

後4作品あるんだけれど、あとはまあまあかな?
作者も新聞掲載の犯人当てだから当てさせようとしているし、そのへんの問題でか、簡単だったのでまあまあという評価です。

これ読んでまた知らない作家に出会えて良かったです。
これを期に知らなかった作家さんの本も探して、読んでみたいと思います。

長編推理を読むのはちょっと~言う方にはお勧めです。


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密室殺人ゲーム王手飛車取り 歌野晶午 [推理小説 ミステリ]

頭狂人、044APD、axe、ザンギャ君、伴道全教授。
奇妙なハンドルネームを持つ5人が、ネット上で殺人事件の推理ゲームを出題しあう。
でもここで語り合われる殺人事件はすべて、出題者が実際に現実世界で起こした事件。
リアル殺人事件ゲームの行き着く先とは??

要は上記の5人が一人ずつ順番に殺人事件を起こしてきて、犯人は私だからどのようなトリックを用いて、殺害を起こしてきたのか?を出題者以外のあと4人が名探偵の如く、推理し解くと言う物。
オンラインのカメラチャットなのだが、顔を覆面なので隠しているので、もちろんお互いの素性は知らない。
推理好きが行き過ぎた結果、実際に殺人をおこして問題をだしあうところまでいってしまった、奇妙な趣味を持つ5人組。
仲間内に見せるだけの推理ゲームに、実際の殺人を行なうと言う怖い一面もありますが。

コンセプトが上手いのかな。
1冊の本だけど、出題者の人数分、事件が起きるので、一粒で2度おいしいならぬ、5度、6度おいしい。
短編小説の様にして読めるから、推理するのは楽だけど、犯人当てじゃないのが、私的はちょっとね。
でも小粒な問題もあるのだが、悩むものもありで結構楽しめます。
最終的はどうなるのかが、気になるので読み進めるスピードが速まってしまうくらい。
推理小説慣れてるなら、ある程度は早い段階で予測できるのだが、そんなに読まない人だとかなり驚きがあるでしょう。

続編もすでに出ているようなので、早く読みたいのだが、私は文庫版しか買わないので、あと2年ほど待ちます。
続編の密室殺人ゲーム2.0は2010年ミステリ第一位だとか。2010年なったばっかりなのに何故とは思うのだが。

歌野晶午と言う作家は、デビュー時はそれほどだったのだが、確実に進化し続けているように思う。
そこいくと私の好きな綾辻行人とは、反対のような(笑)
デビューの(十角館の殺人)が偉大すぎて。
綾辻ファンの方ごめんなさい><
もちろん(時計館の殺人)、(どんどん橋、落ちた)のような良作もあります。
出るのに時間かかりすぎての、期待度が高まりすぎた愚痴です><
評判の良い(Another)に関しては読んでいないのでごめんなさい。

話がそれましたが、タイトルこそちょっと意味不明なのが残念かとおもうのだが、密室殺人ゲーム王手飛車取りは読んで損がない。逆に読まないと損する様な良作です。私が最近読んだ中では、確実にトップにはいります。
ぜひ読んでみてください。


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乱鴉の島(らんあのしま) 有栖川有栖 [推理小説 ミステリ]

文庫版がでてたので買いました。
学生アリスシリーズではなく、小説家アリスです。
短編物の火村英生シリーズは、読んだことはあったのですが、長編は初めてでした。
内容は、まあ毎度ながら孤島に行ってしまうところからはじまるんですけど(笑)
無数の鴉(カラス)が飛び交う、暗雲な島での殺人事件を解決するんだけど。
島には高名な詩人が住んでいて、詩人を慕ってきた人しか居ない。10人ほど。その人達は何か秘密を隠している様。
そこへ、最盛期のホリエモンのような者が一人で、ヘリコプターで図々しくやってくることから物語は動き出す。
本格推理小説で、殺人動機を言うのはどうかと思うのだが、ちょっとね~、しっくりこなかった。
時代的には正に現代の時間軸で書かれているので、ある意味おもしろい物語でした。
前回、双頭の悪魔を読んでいただけに、ちょっと弱いと思ってしまいましたが、ファンは読んでおいたほうが良いのではないでしょうか?
今までどう推理小説って書いているんだろう?と、思っていたんですけど、そのヒントがこの本には書かれていました。私的にはなるほど~っと、他の人にとっては今更なんだろうけど、その点では得る物があった小説でした。


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